福冨七郎左衛門尉疾風録

石見国浅利村・四ッ地蔵城主福冨氏5代録

2018-08-16から1日間の記事一覧

風雲温湯城(ふううんぬくゆじょう)

石州出羽(いずは)合戦 永禄元年(一五五八)春、山椿が冬の終りを告げるかのように群生している。木々の若芽がふくらみ桜もつぼみが大きくなってきた。そろそろ本格的な春を迎えようとしている。 このころ、福屋、周布(すふ)、吉見、三隅、益田は毛利の軍門…

お夕の結婚

弘治三年(一五五七)春、室神山に霞みがかかっていた。 小笠原氏と佐波、福屋勢との熾烈な戦いは続いている。 緊迫した毎日が続いていた。 刀の手入れをしている本丸館の庭木に小鳥が集って、せわしなく動き回っている。 春日和が戦いに明け暮れる明尊の心…