福冨七郎左衛門尉疾風録

石見国浅利村・四ッ地蔵城主福冨氏5代録

2017-08-02から1日間の記事一覧

尾道宿

その日は、尾道宿に泊まることとした。 陽も陰り、往来する旅人も、それぞれが宿を物色している。 軒を連ねる宿屋の女が、声を張り上げ客引きしていた。競争で客を引き込んでいる、まるで喧嘩だ。 「ご浪人さま、どうぞお泊まりになってください」 女が忠智…