福冨七郎左衛門尉疾風録

石見国浅利村・四ッ地蔵城主福冨氏5代録

2017-06-23から1日間の記事一覧

綾姫

「七郎、対手(あいて)をして」 稽古用の薙刀を持った綾姫が二人の侍女を従えて野天道場に入ってきた。白鉢巻をきりりと締め、白襷で戦仕度を整えた姿も勇ましい。侍女も同じ姿だ。 若者らが稽古を止めて道場の隅に座った。道場内が静まり返った。 「勇ましい…